デンマーク農業理事会 日本事務所

TEL. 03-3213-4801

〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1
有楽町電気ビル南館12階

ポークアカデミーPORK AKADEMY

デンマークポークアカデミー学校



日本人研修生のためのデンマークポークアカデミーについて

日本の食肉消費はめざましい伸長をしめし、今日では伝統的な魚介類蛋白質に代わって動物性蛋白質給源としては、最も主要な位置をしめるようになりました。なかでも豚肉は牛や鶏肉に比べ、もっとも日本人の食生活の中で親しまれてきたものですが、近年あらためてその栄養学的価値が見直されているほか、加工品分野においても常に中心的な素材となっております。
一方、社会全体の成熟化、人口動態の変化や経済の停滞の中で、市場全体の量的な伸長がこれまでのようには期待出来なくなっている中、より付加価値の高い新しい商品開発の必要性が益々求めらるようになってきています。食肉加工においては欧州に蓄積された歴史と伝統があり、特にその多様な製品群については、これからの日本市場における多様なニーズに対応して行く上で参考とすべき多くの点があります。製品開発においては、これから伝統地域の発想に学ぶことがそのきっかけのひとつと言えるでしょうが、同時にそうしたアイデアを生かして、日本の消費者により適した形で完成させる技術技法も求められます。
現在の日本の食肉加工業界における生産システムは大変高度に発達しており、その水準は世界でも屈指のものとなっておりますが、その高度なシステム化、分業化ゆえに、また体系的な食肉知識や伝統的な技術技法を総合的に備えたスタッフを、いかに効率的に教育し配置してゆくかが、業界全体にとっての課題ともなっています。商品開発における企画の平板化を克服しオリジナリティーのある多様な新商品を生む製品開発を実現して行くために、基礎となる知識や技法をもう一度見直す事があらためて求められてきているとも言えるでしょう。
この度、幾百年にわたって豚肉を利用して来た私達デンマークで、日本人業界関係者の方々を対象に集中カリキュラムによる短期アカデミーを開設できます事は、研究開発、製造、販売企画等の分野で将来指導的な役割を果たしていく事が期待される職員の研修の場として絶好のものであるとともに、長期的には、両国業界の良好な関係発展に寄与する事を願ってやみません。

                                        小野澤  鉄彦
                                        デンマーク農業理事会
                                        駐日代表

本校の目的と特色
デンマークポークアカデミーは、国の基幹産業ともいえる豚肉産業について早くから培われた教育研究システムを、日本の食肉加工業界の各分野で活躍中の方々に対して、特に新しい製品開発≠ニいう点を目標として短期集中カリキュラムとしたものです。
食肉加工製品の製品開発には市場の趨勢や将来にそった企画立案と平行して、それを商品化足らしめる優れた技術が必要なことは言うまでもありません。本アカデミーではスクーリング(講義)を通じて、そうした技術の基礎となる家畜生理学、家畜解剖学、筋肉たん白質化学、食肉加工製造学、食品衛生学などの要点を、専門外の方々にも平易に、しかし正確に履修させるとともに、今日この分野で特に注目されているHACCPなど食品の安全性を目途とした種々の国際的な規約や示準などをも学びます。また、これと平行してフィールドスタディー(実習、視察)では、基礎理論にそって枝肉半丸から製品製造まで研修生一人一人に実施させることによって、素材である豚肉の基礎性状から加工特性までも無理なく体系的に履修できるため、基礎的簡潔≠ナあってかつ専門的にも正しい知識と技法≠効率的に無駄無く履修できる点を最大の特色としています。
今日の高度に発達した現業においては、こうした理論と実際とを包含した教育カリキュラムを実施する事が必ずしも容易でない面もあることから、本アカデミーの基礎研修が企業の製品開発の原点の一助として意義ずけられることが期待されます。また、一連のカリキュラムを施設的にももっと近代的な体制を備えている現地デンマークで行えることは非常に大きな利点であると言えます。
本アカデミーの開発と日本人研修生のための短期過程は、研修経費の大部分(約7割)をスカラーシップ(奨学資金)としてデンマーク側が負担するため、派遣側にとって費用の点で大変参加しやすいものになっています。研修の最終段階では修了資格の認定審査とディプロマの授与が行われますが、基本的には、研修者全員の格認定を目標にしています。

日本人研修生のための特別研修プログラム

 □主   催:デンマーク農業理事会
 □学校所在地:デンマーク食肉技術学校(ロスキル市)
 □本部事務局:デンマーク農業理事会(コペンハーゲン)
 □寄 宿 舎:本校付属の寄宿舎及び外部宿泊施設
 □期   間:概ね10日間
 □対   象:日本国内食品業界において、豚肉関連の業務に従事している方
 □定   員:15名を目途とする。
        申込み終了後、詮衡を経て研修生を決定します。
 □費   用:研修費のうち、約3割を上限とした額を研修生負担とし、これを超える部分はスカラーシ
        ップとしてデンマーク側が拠出します。
        (研修費、往復航空運賃、滞在費、食費、研修先への国内交通費などの必要経費の一切を含む)


日本人研修生のための特別研修プログラム
 内  容

研修プログラムは、履修の過程で
スクーリングとフィールド・スタディが平行して進行するように計画されています。
研修内容は下記のように構成されています。

1. スクーリング(講義)

   (1)農業、豚肉産業と政治、経済
   (2)家畜生理学
   (3)家畜解剖学
   (4)食肉蛋白質化学
   (5)食肉加工製造学(食品添加物化学を含む)
   (6)食品衛生学(細菌学、微生物学を含む)
   (7)工場設備と機械学及び技法の基礎
   (8)Codex (HACCP, ISO等) 国際品質標準化示準

2. フィールドスタディー(一部実習を含む)
   (1)枝肉処理(脱骨・分割・カティング)
   (2)加工品製造・製品開発
   (3)検査・試験研究システム
   (4)食肉工場視察
   (5)その他市場、関連施設等視察

  ※ 全てのプログラムは、英文テキストを伴っており、英語で行われる講義には始終インストラクターが必要な
    通訳・指導を行います。


 修了システム
    研修の最終段階で修了資格認定のための審査が行われ、認定された者にはアカデミーから
    「バチュラー・オブ・デニッシュポーク」のディプロマとバチュラー徽章が授与されます。

 修了者の資格及び特典
    デニッシュポークアカデミー・日本人研修特別プログラム修了者は、アカデミーより「バチュラー・オブ・
    デニッシュポーク(Bachelor of Danish Pork)」の称号を与えられ、そのディプロマを授与される。
    また、その称号を有する修了認定者に対して下記のような資格、特典が附与される。

1.  デンマーク農業理事会が主催する日本におけるデニッシュポークセミナーの講師資格を得、同会に資格保持
    登録される。
2.  デンマーク農業理事会が主催するセミナー及びデンマーク側要人来日の際のレセプション等の行事へ招待され
    、デンマーク側関係者との永続的な情報交換及び親睦の機会を与えられる。
3.  修了者は「バチュラー・オブ・デニッシュポーク懇話会」の参加資格を得る。
4.  修了者が、将来業務上の目的のため、デンマークに出張または、滞在する際、デニッシュポークアカデミーの
    各種サポートを受けることができる。
5.   「デンマーク食と暮らし研究会」への入会に際し、入会金が免除される。
6.  デンマーク・アソシエイツとして、デンマークの特産品の割引価格購入や特別ツアーなどの紹介を受けること
    ができる。

日 程 表(予定)
   曜 都市名   時間 適     用 
 1日目  日 成田空港
成田発
コペンハーゲン着
 朝
午前
夕刻
集合
スカンジナビア航空にて出発
着後、専用車にてロスキレへ
 2日目  月     デンマーク農業理事会本部にて開校式
オリエンテーション
講義
 3日目〜
  6日目
火〜金     寄宿舎にて朝食
終日実習・講義
寄宿舎にて夕食
 7日目  土      関連施設等見学
 8日目  日      自己研修
 9日目〜
  11日目
 月〜水     寄宿舎にて朝食
終日実習・講義
寄宿舎にて夕食
夕刻、閉校式、ディプロマ授与 
 12日目  木 ロスキレ発
コペンハーゲン着
コペンハーゲン発
  専用車にてコペンハーゲン空港へ
空港着
スカンジナビア航空にて帰国の途へ
                機中泊
 13日目  金  成田着  午前  

※  上記スケジュールは、諸事情により変更される場合がありますので予めご了承下さい。

研修内容に関するお問い合わせ
  
  デンマーク農業理事会日本事務所内
  デンマークポークアカデミー日本事務局
  担 当: 冨樫
  〒100−0006
  東京都千代田区有楽町1−7−1
  有楽町電気ビル南館12階
  電   話:03-3213-4801
  ファックス:03-3213-5406



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